ついうっかり、揚げ物油に水が入ってしまった経験はありませんか?
低温・常温の油に水が入っても危険はありませんが、高温の油の場合は火事の恐れや火傷の心配があります。
揚げ物をする前の油に水が入ってしまった場合、そのまま使用するのは危ないので避けたほうが良いのですが、大量の油を使わずに捨ててしまうのももったいないと思ってしまいますよね。
油に水が混ざると危険なのはなぜ?
水分の多い食材を揚げようとして、パチパチと油がはねた経験はありませんか?
水と油は、混ぜても混ざらずに分離するものです。
高温の油に水が入ると、それが水蒸気となって膨張し爆発するため、油が飛び跳ねます。
揚げ物をするときには、高温の油にうっかり水が入ってしまわないように注意しましょう。飛び跳ねた油は、火傷や火事の原因となることがあります。
また、揚げ物油から火が出てしまったときも、消火するために水をかけてはいけません!
油に大量の水が入った場合、油が一斉に飛び散って、大火傷・大火事の大惨事となることもあります。
油から火が出た場合には、慌てずに消火器を使用して消火するのが適切な方法です。
日頃から消火器を備えておき、いざというときに使えるように定期的にチェックをするようにしましょう。
消火器が置けない場合でも、上記のような商品があると安心です。
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揚げ物油に水が混ざったときの処理方法
水が入ってしまった油は、そのまま使用するのはとても危険です。
安全のことを考えれば、水の混ざってしまった油は捨てるべきです。
それでもやっぱりもったいない、どうにかして使いたい場合には、これから紹介する方法を自己責任で行ってみてください。
分離する方法① 少量の水は蒸発させる
オイルポットの中や、火をつけて温める前の油の中に水が入ってしまった場合の対処法です。
常温の油に水が混ざってしまったら、弱火でゆっくり油を温めて水だけを蒸発させます。
- 揚げ物鍋に、水がまざった油を入れる
- 火を付け、とろ火(できるだけ弱火)でゆっくり温める
- 時間をかけて温めると、次第にプツプツと水分が上がってくる
- 水が蒸発する音がなくなり油だけになったら完了
温度が上がると一気に油が跳ねるので、とにかくゆっくりと温めてください。
少し水が入っただけの場合は、こちらの方法で対処できます。
分離する方法② 油と水の分離を利用する
油と水を混ぜた場合、水の方が重たいので下に沈みます。
このことを利用して、油と水を分けることができます。
容器に移して上の油だけを使う
- 透明な容器に、水の混ざった油を入れる
- 油と水が上下に分離するまで放置する
- しっかり上下に分かれたら、ゆっくりと別の容器に油だけを移し替える
移し替えるときは、ゆっくりやらないとまた水と混ざってしまうので慌てず慎重に行ってください。
油だけをすくい取る
- 透明な容器に、水の混ざった油を入れる
- 水と油が上下に分離するまで放置する
- しっかり上下に分かれたら、おたまなどで上部の油だけをすくい取って別の容器に移す
こちらの方法もゆっくりやらないと再び水と混ざってしまうので注意しながら行ってください。
油の扱いには注意が必要
揚げ物は火事の危険がとても高いので、注意が必要な料理です。
油と水を分ける方法をご紹介しましたが、こちらの方法も安全が保障されているわけではありません。
十分に注意し、自己責任で行ってください。
消火器の設置が義務付けられている共同住宅の場合は、日頃から消火器の場所を確認し、非常時にすぐ使えるようにしておきましょう。
一般の住宅(個人住宅・一軒家)には消火器の設置義務はありませんが、もしもの時のために設置しておくことをおすすめします。