カレーは一度にたくさんの量を作る方がおいしい料理の一つです。
一晩寝かせた方がもっとおいしくなる料理でもありますが、保存方法を誤ると食中毒を引き起こすこともあるので気をつける必要があります。
今回は余ったカレーを保存する正しい方法をご紹介します。
保存するなら季節に関係なく、冷蔵庫か冷凍庫で
夏場の暑い時期はもちろん冬の寒い時期でも、カレーを保存するなら必ず冷蔵庫・冷凍庫で!
次の日に食べるから
台所は寒いから平気でしょ
胃が丈夫だからへっちゃら〜
そんな考えで常温保存をするのは大変危険な行為です!
時間が経つとだんだんおいしくなるカレーですが、そのおいしさが引き出されるのと同時に、食中毒を引き起こす原因となる細菌が繁殖します。
鍋のままだろうが、他の容器や皿に移していようが、常温保存は絶対ダメ!
せっかくのおいしいカレーが台無しにならないように、保存は必ず「冷蔵庫 or 冷凍庫」です。
常温放置でも大丈夫なのはどのくらい?
夜ご飯用に作ったけれど、家族全員が食べ終わるまでは鍋のまま常温放置。そんなご家庭も多いかと思います。ときには、夕食のカレーを常温のまま朝まで放置してしまったりも。
数時間のことなら、わざわざ冷蔵庫に入れるまでも……と思いますよね。
たったの数時間ならそこまで神経質になる必要はないと思います。
ただし、真夏の暑い時期や湿気の多い時期はできるだけ冷蔵庫に入れましょう。
また、妊娠中の方・授乳中の方・小さなお子さん・ご高齢の方などは、危険だと思ったら避けましょう。何かあってからでは遅いです。
体調の悪いときや体が弱っているときにも注意が必要です。
カレーの保存方法、保存前の冷まし方
カレーはにおいが強い食べ物です。保存するときは、密閉できるタッパーやジップロックなどのジッパー付き保存袋に入れます。
冷蔵庫での保存なら鍋のままでも可能ですが、冷蔵庫の中がカレーのにおいでいっぱいになるので、他の食べ物ににおいが移る危険があります。
冷凍庫での保存の場合、容器が冷凍に対応しているかの確認を。
温かいカレーを冷蔵庫・冷凍庫に入れるのに冷めるのを待つ間にも、カレーの中で菌が繁殖していきます。
保存するときは、しっかり加熱した後、できるだけ早く冷ます必要があります。
じゃがいも・にんじんは冷凍保存に向かない野菜
カレーに入れる野菜の定番ですが、残念なことに「じゃがいも・にんじん」は冷凍に不向きな野菜です。
冷凍したじゃがいもやにんじんは、カスカスのおいしくない味と食感になってしまいます。
じゃがいもやにんじんを入れたカレーは、次の二つのどちらかの方法で冷凍保存してください。
保存しておいたカレーの温めは必ず鍋で
鍋のまま冷蔵保存していた場合、そのまま加熱します。
冷凍の場合は、冷蔵庫で自然解凍してから温めます。
温める場合、電子レンジを使うのではなく鍋で温めます。
冷蔵庫で保存していたカレー、冷蔵庫で解凍したカレーを鍋に移し、弱火でゆっくり温めます。よく混ぜながらしっかり全体が加熱するまで火にかけます。
電子レンジでの加熱がなぜいけないかというと、カレーのように濃い液体のものは温めるのにムラができやすく、十分に加熱できないからです。
食中毒に気をつけるためにも、しっかり加熱できる鍋での温めをおすすめします。
冷蔵庫・冷凍庫での保存は何日まで?
カレーと言っても様々で、入れる具材や保存量も違うので一概には言えませんが、だいたいの目安です。
- 冷蔵庫での保存:3日
- 冷凍庫での保存:1ヶ月
冷蔵庫や冷凍庫の設定温度、開閉頻度、保存状態などによっても変化します。
注意!食べたらダメ・危険なサイン
保存したカレーは、においや見た目でダメだと判断したら、やめておきましょう。
食べたら危険なサインはこれ。
いつもと違うと少しでも感じたら、もったいないかもしれませんが食べないでください。
保存方法と温め方のまとめ
- 保存前は素早く冷ます
- じゃがいも・にんじんは取り除くか潰す
- 鍋に移して弱火で加熱。よく混ぜながらしっかり温める
- 冷蔵庫での保存は3日以内、冷凍庫なら1ヶ月以内
- 危険そうなら食べないでおく