手軽に食べれて栄養のある果物『バナナ』。包丁で切る必要もなく、手が汚れることもありません。
栄養補給や、小腹が空いた時のおやつにもぴったりです。そのまま食べてもいいですが、ヨーグルトに入れたりスムージにしたり、食べ方の工夫も様々です。
ですが、バナナはうっかりしているとあっという間に真っ黒になってしまいます。
今回は、バナナをできるだけ長持ちさせる保存方法をご紹介します。
バナナの保存に適した温度
バナナの産地は、フィリピンやエクアドルなどの熱帯域です。そのためバナナは寒い場所が苦手で、冷蔵庫や野菜室などで低温保存するのには不向きな果物です。
バナナの保存に適した温度は、15~20℃くらいです。
直射日光を避けて、風通しのよい涼しい場所での保存が最適です。
暑い夏の保存方法
涼しい時期なら可能かもしれない温度である15~20℃ですが、暑い夏場では難しいですよね。
あっという間にシュガースポットと呼ばれる茶色の斑点が出てきてしまいます。
夏にバナナを長持ちさせたいなら、野菜室で保存するのがおすすめです。
冷蔵室ではなく、野菜室での保存が適切です。
ただしバナナは先に説明したように、寒い場所が苦手です。
シュガースポットが出る前に冷蔵庫に入れてしまうと、それ以上は熟すことがありません。シュガースポットも出なくなってしまうので、甘くなることもありません。
冷蔵庫で保存するなら、好みの状態まで熟した後に野菜室に入れましょう。
野菜室(冷蔵庫)での保存方法
バナナを野菜室で保存するのにも、正しい方法があります。
ちょっと手間がかかるかもしれませんが、買ってきたままの状態ではなく少し手を加えることによって、より長く保存できるようになります。
野菜室でのバナナの正しい保存方法
- シュガースポットが出て好みの状態に熟すまで常温に置いておく
- バナナを一本ずつ切り離し、それぞれビニール袋に入れるか、新聞紙で包む
- 野菜室に入れて保存する
野菜室に入れていても、長期間の保存はできません。常温よりも少しだけ長く保存できるだけです。
あまり長く寒い場所い置いておくと、バナナの皮が黒くなってしまいます。気をつけましょう。
長期間保存は冷凍庫で! 冷凍庫での保存方法
バナナを長期間保存したい場合は、冷凍庫での保存がおすすめです。
バナナの正しい冷凍保存の方法
- シュガースポットが出るまで常温に置いておく
- 一本丸ごと冷凍:皮をむいてからラップで一本ずつ包み、保存袋に入れてしっかり空気を抜く
スライス:皮をむいてからお好みの厚さにスライスし、重ならないように保存袋やタッパに入れる - 冷凍庫へ入れて冷凍保存する
冷凍したバナナは、解凍しても元通りにはなりません。
凍ったままアイスバナナとして食べるか、アイスのトッピングにする、スムージーなどにすると、おいしく食べることができます。
保存に適したスタンドを使って長持ち
できるだけ長く保存するためには、それに適したバナナの置き方があります。
お手軽なのは、バナナスタンドを使った保存方法です。
下のバナナスタンドは、Amazonでベストセラー1位の商品です。
かわいいデザインのものもあります。
このようなバナナ専用のスタンドに、バナナを吊るして保存します。
バナナを置いておくと、テーブルなどに接している部分から黒く傷んでくるので、果肉に他の物が直接当たらないように吊るしておくのが傷み難い保存方法です。
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バナナスタンドがないなら山型に!
スタンドがない場合、似たような形でバナナを吊るしておけるのならば、他のものでも代用できます。
フックや紐で吊るしておくなど、ご家庭にあるもので工夫することもできます。
吊るさない保存方法なら、バナナを山型にしてテーブルに置く方法がおすすめです。
通常、バナナは谷型に置かれています。ですがその置き方だと、バナナとテーブルなどが接する面が多くなるので、バナナを逆さにして、山型になるように置きましょう。
果肉が他のものに接する面が少なくなるので、傷むのが少し遅くなります。
冷蔵庫で黒くなってしまったバナナ、食べても平気?
野菜室で保存すると、常温よりも少し長く保存することが可能ですが、あまり長く寒い場所に置いておくと、バナナの皮が黒くなってしまいます。
皮が真っ黒になったバナナ、食べても大丈夫なのでしょうか?
皮が黒くなってしまったバナナでも、皮をむいてみて、中の果肉がきれいであれば食べても大丈夫です。
皮は黒くても、果肉の色は黒くなっていない場合もあるので、一度皮をむいて確かめてみてください。
変な匂いがする、柔らかくなりすぎている、果肉が黒くなっているものは、食べないでおきましょう。