ソーセージ、ウインナー、フランクフルト……。どれも同じようでいて、実はそれぞれしっかりとした違いがあります。
それぞれの違いを正しく理解していますか?
どこが決めた基準なの?
日本では、JAS(日本農林規格)の基準があります。
規格に沿っている商品は、JASマークをつけることができます。
ソーセージ、ウインナー、フランクフルトなどは、それぞれ細かい決まりが定められており、それに適合しないとその名前の商品を売り出すことができません。
ソーセージとは
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JASの定義は言葉が難しく文章も長いため、わかりやすい説明を引用します。
畜肉(豚肉・牛肉など)を細切りにし、香辛料と練り合わせ、ケーシング(薄い膜状の袋)に詰めた食肉加工品を一般にソーセージと呼んでいます。
商品Q&A | 生活協同組合ユーコープ
ソーセージとは、肉を香辛料と練り合わせて、ケーシングに詰めた加工品のことです。
ウインナー、フランクフルトなどは、すべて「ソーセージ」です。
ソーセージは、使用する肉の種類や部位、製法によってたくさんの種類に分類され、ウインナーやフランクフルトはその分類の一つです。
ケーシング(皮の部分)は、豚や羊の腸や、人工の腸を使ったものがあります。
ウインナーとは
正しい名称は「ウインナーソーセージ」です。
ウインナーソーセージを名乗るために必要な基準は、以下の通りです。
ソーセージの項1又は3に規定するもののうち、羊腸を使用したもの又は製品の太さが20mm未満のもの(牛腸を使用したもの及び豚腸を使用したものを除く。)をいう。
ソーセージの日本農林規格
「ソーセージの項1又は3に規定するもの」というのは、ソーセージの定義の説明部分です。
ウインナーは、羊腸を使用したもの又は製品の太さが20mm未満のもののことを指します。
豚の腸を使用しているものは、正しくはウインナーではありません。
フランクフルトとは
正しい名称は「フランクフルトソーセージ」です。
フランクフルトソーセージを名乗るために必要な基準は、以下の通りです。
ソーセージの項1又は3に規定するもののうち、豚腸を使用したもの又は製品の太さが20mm以上36mm未満のもの(牛腸を使用したもの及び羊腸を使用したものを除く。)をいう。
ソーセージの日本農林規格
フランクフルトは、豚腸を使用したもの又は製品の太さが20mm以上36mm未満のもののことを指します。
羊の腸を使用しているものは、フランクフルトではなくウインナーになります。
ボロニアソーセージとは
ウインナーやフランクフルトに比べると、少しマイナーなソーセージかもしれません。
ボロニアソーセージを名乗るために必要な基準は、以下の通りです。
ソーセージの項1又は3に規定するもののうち、牛腸を使用したもの又は製品の太さが36mm以上のもの(豚腸を使用したもの及び羊腸を使用したものを除く。)をいう。
ソーセージの日本農林規格
ボロニアは、牛腸を使用したもの又は製品の太さが36mm以上のもののことを指します。
羊や豚の腸を使用しているものは、ボロニアソーセージとはいいません。
ソーセージは使用する腸の種類や太さで分類される
ソーセージとは、肉と香辛料を混ぜ、皮となるケーシングに詰めたもののことです。
そして、そのケーシングの種類やソーセージの太さによって、さらに分類されます。
人工腸を使ったものは太さで分類し、細いものから、ウインナー、フランクフルト、ボロニアの順になっています。
今まで気にせずに買っていた製品も、これからは少し気にして確認してみると面白いと思います。