長期保存できる缶詰類は、買いだめしておけば色々なときに役立ちます。
忙しくて買い物ができないとき、急にお客さんが来て食材が足りないとき、災害で食べ物がないとき……などなど。
缶詰ではなく、パックされている長期保存できるものも年々増えています。
日頃の食事に使えるものならば、ローリングストックも上手に行うことができますね。
賞味期限が長いことから非常食・保存食として適している缶詰ですが、ついうっかり賞味期限が切れて困ってしまう方も多いかと思います。
期限が切れてしまった缶詰類は食べても大丈夫なのでしょうか?
賞味期限と消費期限の違い
食品に表示されている期限には「賞味期限」と「消費期限」の2種類があります。
消費期限に比べて、賞味期限はより長く保存できる食品です。
賞味期限
比較的痛みにくい食品や、長期保存できる食品に付けられています。
消費期限
傷みやすい食品に付けられています。
缶詰は長期保存ができる食品ですので、賞味期限が表示されています。
缶詰の賞味期限は何年ぐらい?
一般的に缶詰の賞味期限はどのくらいの期間なのでしょうか?
販売元の表記を確認してみました。
すいさん缶詰/せいぞう日より36ヶ月
かじつ缶詰/せいぞう日より24~36ヶ月
野さい缶詰/せいぞう日より24~36ヶ月
ちくさん缶詰/せいぞう日より36ヶ月
はごろもフーズ
賞味期限の設定は内容物の種類により異なりますが、缶詰は一般的に3年で設定している場合が多いです。
SSKセールス株式会社
未開封の場合、缶詰の賞味期限は製造から3年間、びん詰は製造から1年間です。
ニッスイ
缶詰の賞味期限は製造日から3年です。果実など一部の缶詰は2年にしているものもあります。
マルハニチロ
缶詰の賞味期限は、製造日からおおよそ3年です。
ただしこの期限は、未開封の場合に限ります。開封後はすぐに食べましょう。
期限切れの缶詰を食べても大丈夫?
賞味期限は「おいしく食べられる期限のこと」ですので、切れたからといってすぐに食べられなくなるわけではありません。
賞味期限は、メーカーが保証している安全期限のようなものです。
味や風味の保証がされている期限ですので、もちろん賞味期限内に食べたほうがおいしいです。
しかし、期限が切れてもすぐに傷んだりまずくなるわけでもないので、もったいないと思う場合には、缶の中と外を確認してから決めてもいいと思います。
ただし、消費期限は安全に食べられる期限のことですので、消費期限が切れたものは食べないように注意してください。
賞味期限切れ缶詰を食べる時に注意するポイント
賞味期限が切れてしまった缶詰を食べる際には、気をつけるべきポイントがいくつかあります。
錆が付いていると、そこから穴が開くこともあり、穴が開けば空気や微生物が缶詰内に入ることもあります。
見た目に変化がなくとも、一度ふたを指で押して、ペコペコへこまないことを確認してください。
ペコペコへこむようなら、その缶詰は密封されていないことになり、空気や微生物が入っている可能性があるので食べるのは危険です。
上記のポイントが大丈夫であるなら、一度缶を開けて匂いや見た目を確認してみましょう。
見た目に変化もなく、匂いも正常ならば食べても大丈夫です。
(ただし自己責任でお願いします。当ブログもメーカーも保証できません)
賞味期限が切れた缶詰は、食感が悪くなっていたり、味や香りが落ちたりしている場合があります。
メーカーの保証外だということを心に留め、おいしくなかったからといって商品の評価を下げないようにしましょう。
期限切れの缶詰は破裂することがあり危険!
缶詰は賞味期限が切れても食べられることが多いですが、それにも限度はあります。
賞味期限が切れてから何年も放っておいた場合、「缶が破裂する」なんてこともあり得ます。
国民生活センターの相談事例にこんなものがあります。
製造後7年くらいたった白桃の缶詰を冷蔵庫で保管していたところ、ふたが外れ中身が飛び出していた。賞味期限の3年は過ぎていたが、過酷な状態で保存していたわけではない。製造過程で何らかの問題があったのではないか。原因を調べてほしい。
国民生活センター
これは缶の内部で水素が発生し、膨張したことにより起こった現象でした。
膨張によって缶が破裂しましたが、賞味期限内であればこのようなことは起きず、また期限が切れたからといって必ず怒る現象ではなくごく稀に発生するようです。
賞味期限が切れた缶詰は食べることもできますが、あまり長く保存しておけばそれだけリスクも多くなります。
できるだけ期限内に食べられるよう、定期的にストックの確認をするようにしましょう。