含まれている栄養を逃さず、なおかつおいしく食べるためには、どのようにごぼうを洗ったらいいのでしょうか?
栄養満点のごぼうを正しく食べるための方法をご紹介します。
ごぼうの旨味と栄養は皮に含まれている
ごぼうに含まれる栄養素といえば、真っ先に浮かぶのが「食物繊維」です。
食物繊維は腸内環境を整えたり、便秘解消などに効果的。
その他にもごぼうには「糖尿病」「生活習慣病」「老化」「がん」などを予防する嬉しい効能が確認されています。
今回注目したいのは、ごぼうに含まれている「ポリフェノール」です。
このポリフェノールは、先ほどにもあげましたが、生活習慣病やがんを防ぐのに効果的な成分。
ごぼうを食べるなら余すところなくこの成分を摂りたいところですが、ポリフェノールはごぼうの皮に多く含まれています。
皮をむきすぎると、せっかくの栄養分が逃げてしまいます。
また、ごぼうの香りや風味は皮にあります。
ポリフェノールと同じく、皮をむきすぎてしまうとごぼうの旨味がなくなってしまうので、洗いすぎは禁物です。
ごぼうの栄養を逃さない洗い方
たわしを使う洗い方、包丁の背を使ってそぎ落とす洗い方、スポンジやアルムホイルを使ったり……。
いろいろな方法がありますが、洗いすぎてはごぼうのおいしいところをなくしてしまいます。
ごぼうを洗うときは、スポンジやたわしなどで泥や土をキレイに落とすだけで十分です。
白くなるまで洗うのはやりすぎで、香りや風味を逃してしまいます。
余すところなくごぼうの良いところを残すためにも、あまり神経質にならい方が良さそうです。
ごぼうのあく抜き 長く水にさらしたり、時間をかけすぎるのはダメ
洗うとき同様、ついついあく抜きをしすぎてしまうことが多くはないでしょうか?
ごぼうを切ったりささがきにしているときに出てくる茶色っぽい水は、あくではなくポリフェノールの色です。
つい気になって洗い流しすぎたり、あく抜きに時間をかけてしまいがちですが、そうすればそうするほど栄養分がなくなっています。
あく抜きをするときは3~5分程度にして、あまり長く時間をかけないようにしましょう。
酢水で白く仕上げる方法もありますが、せっかくの栄養が逃げてしまうのでおすすめしません。
また、油を利用する調理方法の場合は、あく抜きの必要がありません。
油によってあくが抑えられるので、気にしなくても大丈夫です。