シンプルなものから、カラフルでかわいい形のものまで、バラエティ豊かなアイスボックスクッキー。
特別な材料や道具がなくても作れること、同じ形のものを一度にたくさん作れることなど、作りやすいクッキーです。
アイスボックスクッキーとは
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クッキーには色々な種類があります。
かわいい形に作れる「型抜きクッキー」、スプーンで落とす「ドロップクッキー」、袋から絞り出して形を作る「絞り出しクッキー」などなど、手作りのクッキーといっても色々な種類があります。
「アイスボックスクッキー」は、名前の通り、冷やして作るクッキーです。
生地をひとまとめにしたあと、長い棒状にします。その後、冷蔵庫か冷凍庫で冷やし、しっかり固まってから数ミリの厚さに包丁でカットし、切り口を上にしてオーブンで焼きます。
金太郎飴をカットし、平らに並べて焼く感じです。
どこを切っても同じ形、同じ色になります。
シンプルなものは、バターだけの一色のもの、それにチョコチップを加えたものなど。
ちょっと凝りたいのなら、市松模様や渦巻き模様など。
かわいく作りたいなら、動物やキャラクターものなどもあります。
型抜きクッキーよりもバターの割合が多いため、生地はとてもやわらかいです。そのままだとベタベタして扱いづらいのですが、しっかり冷やすことによってきれいに包丁で切り分けることができるようになります。
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レシピの違いと、上手に作るコツ
アイスボックスクッキーも、おおまかな作り方は他のクッキーと同じです。
簡単に説明すると「バターと砂糖を混ぜる→卵を加える→粉を加える」です。
ですが、この先はレシピによって違います。
サクサクのおいしいクッキーにするため、材料を混ぜて生地を作った後は、一度休ませる必要があります。これは型抜きクッキーなどでも同様で、冷蔵庫で生地を休ませてから型抜きをします。
アイスボックスクッキーは、生地をまとめてすぐにカットするには生地がやわらかすぎて切り分けることができません。
そのため、カットする前には必ず、冷蔵庫か冷凍庫で冷やして固める必要があります。
他のクッキーの作り方に比べて冷やす時間や回数が多いのはこの理由のためです。
アイスボックスクッキーを初めて作るなら、基本的には、まずはレシピ通りに作ってみることをおすすめします。
その上で、上手に作るためのポイントをいくつかご紹介します。
粉はしっかりふるう!卵とバターはしっかり常温に
薄力粉は、袋から出した状態だととても小さな塊がいくつもある状態です。そのまま他の材料と混ぜても、ダマが残ってしまいます。
面倒だとしても、薄力粉はしっかり篩(ふるい)を使ってふるいましょう。
卵とバターも、冷蔵庫から出してすぐの状態では冷え切っていて他の材料とうまく混ざりません。分離してしまうこともあるので、しっかり常温に戻す必要があります。
冬場は数時間前、夏場は数十分前から1時間ほど前に、冷蔵庫から出しておきましょう。
崩れてしまわないよう、捏ねないけれどしっかり混ぜる
カットする時の失敗の一つに、生地がボロボロと崩れてしまうことがあります。
その原因に、生地をしっかり混ぜれていないことがあります。
サクサクのクッキーを目指して出来るだけ混ぜすぎないようにしていたら、材料がしっかり混ざっていないなんてことも。
生地が混ざっていないと、バターや卵が粉全体に行き渡っていないことになり、生地がまだらになってしまいます。
切るようにしつつ、しっかり生地全体が均一の状態になるまで混ぜましょう。
また、棒状にするときには、捏ねてはいけないけれども、しっかり押し付けるように形を作っていき、空洞ができないように注意します。
空気が入っている状態だと、カットしたときにその部分からボロボロと崩れます。
たくさん触るなら、その度に冷蔵庫へ
市松模様や渦巻き模様、かわいらしい動物の形などにする場合、色をつけたり、複数の色の生地を組み合わせたりなど、混ぜたり纏めたり伸ばしたりすることが多くなります。
混ぜれば混ぜるほど、どんどん生地のグルテンが増え、そうするとサクサクではなくボソボソとしたクッキーになってしまいます。
グルテンができてしまわないよう、混ぜるときはさっくりと切るようにして、あまり混ぜすぎないように注意しましょう。
そして、しっかり冷やすのが重要です。時間短縮したいからといって、冷蔵庫で休ませる時間を短くしないようにしましょう。
また、冷蔵庫で冷やすのは、生地を休ませると同時に冷やして固める必要があるからです。
手で触れば触るほど生地は温度が高くなり、バターが溶けてべちゃべちゃになってしまいます。きれいに形を作るのも難しくなるので、しっかり冷やしてから形を作った方が上手にできます。
室温の高くなる夏場は特に注意が必要です。
少しでも生地がやわらかくなってベタベタしてきたら、すかさず冷蔵庫へ!
すぐに食べきらないなら冷凍庫へ
アイスボックスクッキーの利点の1つは、時間のあるときに作っておいて、食べたいときに食べる分だけカットして焼けることです。
カットして焼く手前の、棒状にするところまで作ります。その後は、しっかり全体をラップで包み、密封できる保存袋に入れて冷凍庫へ。
保存状態にもよりますが、1ヶ月程度は保ちます。
冷蔵庫の場合は、1~2日のうちに焼いてしまいましょう。
作った生地の半分は冷蔵庫に、半分は冷凍庫に、というのもいいですね。
冷蔵のほうが上手にカットできるかもしれないけど……
冷凍したものに比べて、冷蔵したものの方がやわらかいため、包丁でカットするのは簡単です。力を入れずにさっくりと切れるため、一見こちらの方が良いようにも思うかもしれません。
けれどやわらかいからこそ、形崩れも起きやすいのです。
しっかり冷蔵庫で固めておかないと、すぐにやわらかくなってしまうので、円形のクッキーの下の方が潰れてしまう……ということも。かわいくできたはずの動物の顔が歪むのも嫌ですよね。
焼き上がった時の形も歪になってしまわないよう、冷蔵庫で冷やす場合は、しっかり完全に冷えてから取り出してカットするようにしましょう。
時間があるなら、半日〜一晩以上休ませた方が成功率が上がるかも。
少しでもゆるくなったらすぐに冷蔵庫へ!
冷凍の方が生地の締まりはいい
冷蔵したものよりも、冷凍の方が、カットした時や天板に並べるときに形崩れをしにくいです。そして、冷蔵庫よりも短時間で冷やせるので、急いでいる時や時間のない時にはおすすめ。
その代わりに、崩れる可能性が高いです。カットしたところから、ボロボロと崩れることも。
そうならないためにも、しっかり混ぜること、捏ねないけれどもしっかり生地をまとめること、これらに注意しましょう。
冷凍庫から出した状態の生地は、カチンカチンに固まっていて、包丁の刃が全然入らないことがあります。
長く冷凍庫に入れると固くなりすぎるので、冷凍保存せずにすぐに焼く場合は30分~1時間程度で取り出してカットしてみてください。
長時間冷凍した場合は、少し冷凍庫から出して常温に置いておくか、冷蔵庫にしばらく置いておき、生地がやわらかくなった状態でカットすると、あまり力を入れずにカットすることができます。
固くなった生地を切る祭、力を入れすぎで怪我をしないように注意してください。あまりやわらかくし過ぎると形が崩れるので、気をつけましょう。
結局のところ、冷蔵庫 or 冷凍庫、どっちなの?
生地を棒状にした後、カットする前に冷やすのは必要ですが、それは冷蔵庫でも冷凍庫でもどちらでも大丈夫です。
ただ、冷蔵庫、冷凍庫、それぞれいいところと悪いところがあります。
これはもう個人の好みや作り方にもよるので、まずはレシピ通りに作ってみて、その後うまくいかなかったら、その時に違う方法を試してみてほしいです。
冷蔵庫と冷凍庫とでは違ってくるかもしれない注意点は、以下の3つです。
例えば、冷蔵庫で冷やしてカットするレシピの場合、冷凍した生地で焼くにはオーブンの温度が低かったり、焼き時間が短かったりするかもしれません。その辺りは、適宜様子を見ながら調整しましょう。
なぜきれいに切れずに崩れるのか
上記にもいくつか書きましたが、上手にカットできない理由と対処法です。
アイスボックスクッキーを上手に作るポイントまとめ
きれいに作れたら、とっても見栄えのするクッキーなだけに、失敗せずに上手に作りたいですよね。
以下は、この記事のまとめです。
一度でうまくいかなかったからといって、諦めないでください。おいしいクッキーができますように!